2021年ASCO年次総会:
ヴァイトラックビⓇ(一般名:ラロトレクチニブ硫酸塩)の長期データから、TRK融合癌患者において、癌腫や年齢にかかわらず4年を超える持続的な臨床的効果を確認
• 神経栄養因子チロシンキナーゼ受容体(NTRK)遺伝子が別の無関係の遺伝子と融合して起こるTRK融合癌を有する評価可能な成人および小児患者206名の統合データセットにおいて、ラロトレクチニブは、癌腫(21種類)や年齢にかかわらず(0.1-84歳)、中央値22.3ヵ月の長期フォローアップ期間で全奏効率(ORR)75%、奏効期間(DoR)中央値49.3ヵ月(95% CI:27.3-評価不能[NE])を達成した
• 癌腫別の解析では、ラロトレクチニブはTRK融合肺癌およびTRK融合原発性中枢神経系(CNS)腫瘍患者に対して、迅速かつ持続的な奏効および高い病勢コントロール率を示した
• 患者内比較では、TRK融合癌患者の大半が、過去の治療法と比較してラロトレクチニブの投与によって意義のある臨床的効果が得られた
• 有害事象の大部分はグレード1または2であり、安全性に関する新たな傾向は確認されなかった
大阪、2021年5月25日 ― 4つの個別解析から得られた新規データによって、癌患者の個別化治療薬であるヴァイトラックビ🄬(一般名:ラロトレクチニブ硫酸塩、以下、ラロトレクチニブ)の、迅速かつ持続的な奏効および良好な安全性プロファイルを含め、複数の癌腫においてTRK融合を有するあらゆる年齢層(生後1か月~84歳)の患者における堅牢な長期的臨床プロファイルが確認されました。