本資料は2月20日にドイツ・バイエル社が発表したプレスリリースを日本語に翻訳編集したもので、報道関係者各位へ参考資料として提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語を優先します。原文はwww.bayer.com/media/en-us/をご参照ください。
ドイツ・バイエル社 ファーストインクラスの可能性のある抗α2アンチプラスミン抗体の深部静脈血栓症患者における第Ⅱ相臨床試験を開始
- 抗α2アンチプラスミン抗体について血栓溶解薬としての可能性を深部静脈血栓症患者で検討
- 抗α2アンチプラスミン抗体が医学的に関連性の高い適応症においても治療選択肢となる可能性
ドイツ・ベルリン、2024年2月20日 ― ドイツ・バイエル社は、ファーストインクラスの可能性のある抗α2アンチプラスミン(抗α2ap)抗体BAY3018250(治験薬)の深部静脈血栓症(DVT)患者における第Ⅱ相臨床試験(SIRIUS試験)を開始したことを本日発表しました。本試験の結果は、医学的に関連性の高い適応症について、抗α2ap抗体の治療選択肢としての潜在的なエビデンスとなる可能性があります。
ドイツ・バイエル社医療用医薬品部門の経営委員会メンバーで、研究開発責任者のクリスチャン・ロンメルは次のように述べています。「DVT患者を対象とした抗α2ap抗体の臨床開発を次の段階に進めることができ、大変うれしく思います。本試験は、抗α2ap抗体が血栓溶解薬として、医学的関連性の高い適応症の患者さんの治療に適しているかどうかをよりよく理解するのにも役立ちます。α2アンチプラスミンを標的とすることによりプラスミンを調節して血栓を溶解する、より正確なアプローチが可能になると考えられます」
ファーストインヒューマン試験の成功に続いて行う無作為化、二重盲検、プラセボ対照、多施設共同第Ⅱ相臨床試験(SIRIUS試験)の目的は、症候性近位DVT患者におけるBAY3018250の有効性と安全性の評価です。BAY3018250はα2アンチプラスミンを標的とするようにデザインされています。α2アンチプラスミンの主要機能は、プラスミンの酵素活性を阻害することにより、血栓の形成と溶解のバランスを保つことです。
循環器疾患におけるバイエルのコミットメントについて
バイエルは循環器領域のリーダーであり、アンメットメディカルニーズの高い循環器疾患の革新的な治療薬のポートフォリオを推進しています。バイエルのポートフォリオを精密心臓病学へと転換させ、循環器疾患による大きな負担に対処して長期的な成長を促進することにより、今後の循環器市場における未来を切り開くことを戦略としています。バイエルの循環器領域ポートフォリオには、数多くの革新的な製品や前臨床および臨床開発のさまざまな段階にある化合物があります。
バイエルについて
バイエルは、ヘルスケアと食糧関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業です。その製品とサービスを通じて、世界人口の増加と高齢化によって生じる重要課題克服への取り組みをサポートすることで、人々の生活と地球の繁栄に貢献しています。バイエルは、持続可能な発展を推進し、事業を通じて良い影響を創出することに尽力しています。同時に、収益力を高め、技術革新と成長を通して企業価値を創造することも目指しています。バイエルブランドは、世界各国で信用と信頼性および品質の証となっています。グループ全体の売上高は507億ユーロ、従業員数は約101,000名(2022年)。特別項目計上前の研究開発費は62億ユーロです。詳細はwww.bayer.comをご参照ください。
バイエル薬品株式会社
2024年2月29日、大阪
将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)
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