大阪、東京、2022年7月4日 ― バイエル薬品株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:フリオ・トリアナ、以下「バイエル薬品」)とシーメンスヘルスケア株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:森 秀顕、以下「シーメンスヘルスケア」)は、共同開発を行ったMRI用イメージングシステムインターフェース(ISI)の国内における販売を本日、開始しました。
ISIは、ドイツ・バイエル社とSiemens Healthineers AG(ドイツ)が共同開発した、バイエル薬品のMRI用造影剤自動注入装置「MRXperion インジェクション システム」とシーメンスヘルスケアのMRIを連動させるインターフェースです。このMRI市場において初めて*1導入されるインターフェースによって、ダイナミックMRI検査*2を行う際のワークフローを最適化することが可能になります。
従来、適切なタイミングでの撮像が求められるダイナミックMRI検査を実施する際には、オペレーターはMRI用造影剤自動注入装置とスキャナのワークステーション上で撮像計画を立て、最適なタイミングで画像が取得できるよう、注入装置とスキャナをそれぞれ操作する必要がありました。本製品は注入装置とスキャナを連動させることによって、ワークステーション上での一括操作を可能とし、従来のワークフローを自動最適化・効率化することで操作にかかる時間と手間を最小化しました。それにより、オペレーターは患者さんのケアにより多くの時間をかけることができます。
バイエル薬品とシーメンスヘルスケアがそれぞれのポートフォリオでのサービスおよびサポートの連携を行い、放射線医療におけるトータルソリューションを提供することにより、放射線科医師ならびに関連するすべての医療従事者の皆さんと共に、患者さんの健康を守ることに貢献していきます。
MRI用イメージングシステムインターフェース(ISI)について
ダイナミックMRI検査で使用するISIは、バイエル薬品のMRI用造影剤自動注入装置「MRXperion インジェクション システム」の付属品として2021年8月に国内で認証を取得しました。海外では2020年に発売し、現在40ヵ国で販売されています。詳細については、「MRXperion インジェクション システム」および対応するスキャナの添付文書、ならびに取扱説明書を参照ください。
*1: 2022年6月 自社調べ
*2: 非造影検査では困難な病変の検出や、腫瘍の良悪性の鑑別といった病変の質的評価等を行うために、造影剤を投与し、経時的に撮像することで血流情報を反映した画像を得るMRI検査です。