Event report

イベントレポート

バイエル ヘルシーエイジング


~人生100年時代の健康寿命を考えるフォーラム~を開催

 

2019年10月16日(水)、東京・日本橋にて「バイエル ヘルシーエイジング~人生100年時代の健康寿命を考えるフォーラム~」を開催し、20代から80代まで幅広い年代の方々が参加。長く健康的に生きるコツや簡単に実践できる健康法の講演に続き、お薬を正しく飲むためのレクチャーや、91歳のインスタグラマーによる人生を楽しむ秘訣のトークショーを行いました。

講演1

ヘルシーエイジングのすすめ
~ゆっくり生きれば遠くまで行ける~

順天堂大学大学院医学研究科病院管理学 教授
順天堂大学医学部病院管理学研究室 教授
順天堂大学医学部総合診療科学講座 教授
小林 弘幸 先生

lecture-1_profileテレビ出演や著書「医者が考案した長生き味噌汁」で著名な自律神経研究の第一人者である小林弘幸先生より、長く健康的に生きる秘訣についてご講演いただきました。

 

健康的に生きるコツは「ゆっくり」と「腸内環境」

小林先生はゆっくり生きることや呼吸を整えること、腸内環境を整えることが長く健康的に生きていくためには重要だと紹介されました。また、健康的に生きていくために、朝食をしっかりとることをはじめ、良質な睡眠、笑うこと、39~40℃のお湯での半身浴、三行日記を書くことなどを簡単に実践できる健康法として紹介されました。小林先生はご自身の診察の経験より、体に不調なことがあったら必ず病院に行くこともすすめられました。

講演2

おくすりとの付き合い方チェック

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 薬剤部
溝神 文博先生
バイエル薬品メディカルアフェアーズ本部 本部長
山中 聡

lecture-2_profile続いて、薬の多剤服用が原因で起こるポリファーマシー研究の第一人者である溝神文博先生とバイエル薬品山中聡が、お薬の正しい使い方を参加型の〇×チェックを通して解説しました。

 

意外と知らないお薬の正しい飲み方

会場で実施したチェックによると、来場者の79.4%がお薬を飲み忘れた経験ありと解答されました。山中は「お薬の数や種類が増えるとどうしてもお薬を飲み忘れる場合があります。お薬と飲み忘れに気づいたタイミングによって対応が異なり、各製薬会社はそれぞれのお薬の特徴を踏まえて飲み忘れた場合の対処法を紹介していますので、医師や薬剤師に相談してください」と説明しました。続いて溝神先生は「飲み忘れを防ぐためにはお薬ボックスやお薬カレンダー、お薬を一包化するなど、さまざまな方法がありますので、飲み忘れた場合や、飲み忘れが心配な場合、医師・薬剤師にご相談ください」と飲み忘れを防ぐ方法を紹介されました。

 

また、来場者の約7割が自己判断でお薬をやめた経験があると回答したことに対し、溝神先生は「お薬には風邪薬など症状があれば飲むものと、予防目的で飲み続けるものがあります。予防的に使われるお薬は5年後、10年後の効果を期待して飲むお薬ですので、お薬を中断してしまうと効果が得られないため、デメリットの方が大きくなる場合もあります。自己判断で服用を中止せずに医師、薬剤師にご相談ください」と説明されました。

講演3

72歳から見つけた生きがい
~イキイキとした100年人生へ向けて~

フォロワー21万人超え、91歳のインスタグラマー
西本 喜美子さん
喜美子さんのご長男、アートディレクター
西本 和民さん

lecture-3_profile第3部では、自撮りが大人気の西本喜美子さんと、ご長男の和民さんをお招きし、喜美子さんの元気の秘訣や趣味の大切さ、楽しく生きるコツについてお話しいただきました。

 

お友達に誘われてカメラを始めた喜美子さん。カメラの塾に入ってから撮ることが楽しくなり、のめり込んでいきました。自撮りを始めたきっかけも、塾で「自分を撮る」という課題が出たからだそう。Instagramで話題になった自撮り写真はパソコンで加工したもので、「パソコンは何でもできて便利ですよ」と91歳とは思えないお話も飛び出しました。カメラをはじめてよかったのは、お気に入りのものが写真として残っていくこと、お友達がたくさんできたこと。カメラを持って写真を撮り回ることが元気の秘訣と話しました。

 

和民さんも楽しいと思える趣味をもっていることや世代を超えた仲間がいることが喜美子さんの元気の秘訣だと感じています。「家族として趣味を持って続けていける環境を整えてあげることが大切です。楽しいと思えるきっかけを作ること、同じ趣味を持った仲間を作ること、定期的に発表する場を作ることが趣味を長く続けていくポイントです。母の場合は写真でしたが、他のものでも同じ環境はつくれます。ご家族のために一度経験しておくと、自分の老後に自分のために同じことができますので、皆さんぜひチャレンジしてみてください」と話しました。

 

イベント終了後には喜美子さんと参加者との記念撮影会が行われ、参加者一人一人と撮影の後にゆっくりと時間をかけて感謝を述べながら談笑されている姿が印象的で、改めてヘルシーエイジングの大切さを参加者の皆さんと共感する機会となりました。

 

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