イベントレポート
バイエル ヘルシーエイジング
人生100年時代の「健康と幸せ力」プログラム
「夏の脳卒中を防ごう ~健康寿命の延伸を目指して
自宅でできる予防ストレッチを学ぶ」開催
2021年6月21日(月)、バイエル ヘルシーエイジング 人生100年時代の「健康と幸せ力」プログラムの一環として、第1回オンラインセミナー「夏の脳卒中を防ごう ~健康寿命の延伸を目指して 自宅でできる予防ストレッチを学ぶ」を開催しました。当日は、汗をかきやすく血液の流れが悪くなりがちな夏の季節、特に注意が必要な脳卒中について、専門医から講演いただくとともに、脳卒中サバイバーをゲストにお招きしてトークセッションを行いました。また、専門家による脳卒中を予防するストレッチ講座の実演や、視聴者との質疑応答など、視聴者が楽しめる演出も施しました。
ヘルシーエイジング初のオンライン開催となった今回のセミナー。当日は、申し込み時の事前アンケートで申告された400名以上の方に視聴いただき、約30件の質問が寄せられるなど、脳卒中への関心の高さがうかがえるセミナーとなりました
第1部:
講演「脳卒中を正しく学ぶ~夏に要注意の脳卒中、注意が必要な基礎疾患とその予防方法とは~」
日本医科大学大学院医学研究科
神経内科学分野 大学院教授
木村和美先生
第1部では、脳神経内科、特に脳卒中の診断と急性期の治療を専門とされる、日本医科大学大学院医学研究科 神経内科学分野 大学院教授 木村和美先生が「脳卒中を正しく学ぶ~夏に要注意の脳卒中、注意が必要な基礎疾患とその予防方法とは~」と題してご講演くださいました。
一番大切なことは、自分の健康は自分で管理すること! 脳卒中予防のための対策10か条
木村先生は、脳卒中の患者数の推移、種類、症状と対応方法、さらに主な原因や治療法など、わかりやすい解説とともに、夏の脳卒中に関する予防についてお話しいただきました。お話の中で、予防対策10か条(①タバコを止める②不整脈はすぐ受診③高すぎるコレステロールを見逃さない④糖尿病を放っておかない⑤まずは高血圧から治す⑥アルコールは適量⑦食事の塩分・脂肪は控えめに⑧体力に合った運動を続ける⑨万病の引き金は太りすぎ、最後に⑩脳卒中の症状が起きたらすぐ病院へ。)を紹介くださり「一番大事なことは、自分の健康は自分で管理すること」と視聴者へメッセージを送られました。
第2部:
脳卒中を予防するストレッチ講座
立命館大学 スポーツ健康科学部 教授
家光素行先生
第2部では、運動効果のメカニズム解明からエビデンスに基づく運動療法を研究され、近年は運動療法のスペシャリストとして「血管ストレッチ」を提唱、TV、新聞、WEBメディアなどに多数出演されている、立命館大学 スポーツ健康科学部 教授 家光素行先生にご登場いただき、脳卒中を予防するストレッチ講座を実演いただきました。
脳卒中の予防方法としてストレッチ5種類を実演
家光先生は、椅子に座ったまま、どなたでも行うことができるストレッチを含む、全5種類実演くださいました。そして、①呼吸を必ず行う②ストレッチさせる血管の部位を意識する③ストレッチは20〜30秒間、姿勢維持④ストレッチ間の休憩は10〜20秒間⑤関節などの痛みがある場合は無理をしない、ストレッチ運動のポイントを5点紹介くださいました。最後に「本日紹介したストレッチを、左右2回、1回30秒ずつ、1日2回、朝と夜に、無理のない範囲で行っていただくことをお勧めします」とコメントされました。
第3部:
トークセッション「体験談からわかる脳卒中」
日本医科大学大学院医学研究科
神経内科学分野 大学院教授
木村和美先生
女優/脳卒中サバイバー
河合 美智子さん
休憩をはさんだセミナー後半では、木村先生と、実際に脳卒中を経験され、脳卒中サバイバーとして病気と向き合い、日々を過ごされている女優の河合美智子さん、河合さんをサポートされるご主人の峯村純一さんにもご登場いただき、「体験談からわかる脳卒中」と題したトークセッションをおこないました。
脳卒中を経験し感じた、日々の喜びや大切な人とのつながり
河合さんは、2016年に、脳卒中の1つである脳出血をご経験されました。トークセッションでは、突然の発症から治療、リハビリを経て現在の生活に至るまでを、丁寧にお話しくださいました。「私の場合は、脳卒中を発症した時も周りのおかげで能天気に受け入れた自分がいました。リハビリもすればするほど変化があるので、プラスしかないと思っていました。発症前の自分と比べるのではなく、ゼロからのスタートでどんどん成長していけたのを楽しみながらリハビリを行いました」と語った河合さん。リハビリ中のできごとや考えたことや、大切な人との日常生活の中でのつながりについて、ご主人の峯村さんとともに語ってくださいました。木村先生は、河合さんのお話を受け、脳卒中が患者さんに及ぼす影響、予後やQOLに対する医師・周囲のサポートの重要性についてお話しくださいました。
最後に河合さんは「脳卒中に気をつけるのは大事ですが、なってしまったら2つの人生を生きられると私は捉えました。ひとりでは乗り越えられないので、医療従事者の皆さん、家族、周りの方と連携して力を合わせて乗り越えたら、ポジティブで楽しい人生になるのではないかと思います」と、明るく力強いメッセージを視聴者へ送られました。
PP-OTH-JP-0456-04-07