第3回:パートナードクターを持つこととは

今回は、杉村さんにパートナードクターを持つことの大切さ、カラダマネージメントを行ううえで重要な考え方などについてお聞きしました。

パートナードクターを持つこととは?

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特に婦人科の病気では症状がないと受診しない患者さんが多いので、定期健診などを受ける環境があれば、ぜひ受診してほしいと思います。OC(経口避妊薬)・LEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン)製剤などを用いた治療を受けていたとしたら、定期的な通院を面倒がらずに「私のカラダを見張っていて」くらいの気持ちで受診を続けるのはいかがでしょうか?

当クリニック[日本家族計画協会(JFPA)クリニック]は、近隣の高校から養護教諭の紹介で受診する生徒が多く、高校の保健室のような役割を担っています。その多くは、大学受験をひかえて月経マネジメントの相談にこられます。そのような生徒さんたちは、高校受験が終わり大学生になったときにも、避妊や婦人科の病気の相談につながるケースが多く、こうした高校のときからの婦人科との付き合いというのは女性のカラダマネジメントでは理想的だと思います

女性がパートナードクターを持ち、自分のカラダをマネジメントするうえで大切な考え方とは?

女性が経験する月経、妊娠、出産は、「科学」であることを多くの人は忘れがちだと思います。
例えば、月経が順調に繰り返されることを「健康のバロメーター」、「お母さんになる準備」などと概念的に表現する方がいます。しかし、月経とは、子宮内膜が厚みを増し妊娠の準備をしたけれども、排卵しても妊娠しなかったので、排卵の12~16日後に子宮内膜が剥がれ、出血し、それが3~7日間程度続くこと。月経周期は25~38日が概ね正常であることなどを、科学として淡々と伝えればよいと考えます。

 

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初経からしばらくの間は、自分の月経の状態をよく観察し、ご本人が気になることがあれば、どんな些細なことでも婦人科に相談していいと思います。

月経に伴う痛みはカラダの悲鳴なのだから、きちんと聞いてあげて、対処するべきです。パートナードクターを持ち、自分のカラダのことを正しく理解し、月経と上手に付き合っていくことが大切だと思います

 

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